আদব অধ্যায় - রোগীর সেবা করার আদব
9-病人のお見舞いに関する礼儀作法
● 病人を見舞うことの徳:
1-サウバーン(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「病人を見舞う者は、(そこから帰るまで)ずっと天国の果樹園の中にある。」(ムスリムの伝承[1])
2-アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました:“アッラーゆえに病人を見舞うか、あるいは同胞を訪問する者には、1人の天使がこう呼びかけよう:「(現世と来世において)あなた(の境遇)がよくありますよう。またあなたの歩みがよいものでありますよう。そしてあなたが天国に居を据えることが出来ますよう。」”」(アッ=ティルミズィーとイブン・マージャの伝承[2])
3-アリー(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「私はアッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)が、こう言うのを聞きました:“ムスリム同胞を見舞う者は、(その場に到着して)腰を下すまで天国の果樹園の中にある。そして腰を下せば、慈悲によって包み込まれる。それでもしそれが朝のことであれば、70000の天使が夜まで彼の罪の赦しを請おう。そしてもしそれが夜のことであれば、70000の天使が朝まで彼の罪の赦しを請うであろう。”」(アブー・ダーウードとイブン・マージャの伝承[3])
● 病人を見舞うことの法的見解:
アル=バラーゥ・ブン・アーズィブ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は私たちに7つ(のこと)を命じ、また7つ(のこと)を禁じられました:彼は私たちに葬儀に参列することと、病人を見舞うこと、招待を受け入れること、不正を被っている者を助けること、誓約を遵守すること、挨拶を返すこと、くしゃみをした者に“ヤルハムカッラー(アッラーがあなたを慈しまれるよう)”と言うことを命じました。そして銀の器と金の指輪、絹、錦、絹で縫われた衣服、金襴を禁じました。」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承[4])
● 試練に遭っている者を目にした時に言うこと:
イブン・ウマル(彼らにアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:“試練に遭っている者を見て「あなたに降りかかった災難から私を守って下さった、そして私をかれが創造された(他の)多くのものより尊んで下さったアッラーに称えあれ」と言う者は、彼が被っているその試練から免れるであろう。”」(アッ=タバラーニーの伝承[5])
● お見舞いに訪問した者が座る位置:
イブン・アッバース(彼らにアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は病人を見舞った際には、(横たわっている)その者の頭の辺りに座ったものでした。(アル=ブハーリーの伝承[6])
● お見舞いの際に病人のために祈る言葉:
1-イブン・アッバース(彼らにアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「まだ息を引き取っていない病人を見舞い、彼のもとで:“この上なく偉大なアッラー、偉大な玉座の主に、あなたを癒して下さいますようお願いします”と7回唱えるならば、アッラーが彼をその病から癒して下さらないことはない。」(アブー・ダーウードとアッ=ティルミズィーの伝承[7])
2-アブドッラー・ブン・アムル(彼らにアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「病人のお見舞いに来たら、こう言うのだ:“アッラーよ、あなたのしもべがあなたのために敵を討ち、あるいはあなたのためにサラー(礼拝)へと赴くことが出来るよう、癒して下さい。”」(アブー・ダーウードとアフマドの伝承[8])
3-アーイシャ(彼女にアッラーのご満悦あれ)によれば、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は病人を見舞うか、あるいは病人が彼のもとに連れて来られた時、こう言ったものでした:「人間の主よ、(彼から)災厄を取り除いて下さい。(彼を)癒して下さい。あなたこそが癒されるお方であり、あなたの癒しの他に癒しはありません。(彼を)いかなる病も残さないような癒しでもって(癒して下さい)。」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承[9])
4-イブン・アッバース(彼らにアッラーのご満悦あれ)は言いました:‐中略‐「そして預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は病人を見舞う時には、こう言いました:“大きな問題ではない。アッラーがお望みであるなら、(あなたの罪という穢れがこの病によって)清められるように[10]。”」(アル=ブハーリーの伝承[11])
● 試練の恐れがなければ、女性が男性を見舞うこと:
アーイシャ(彼女にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)がマディーナ入りした時、アブー・バクルとビラール(彼らにアッラーのご満悦あれ)は熱病に冒されました。それで私は彼らのところへ行き、言いました:“お父さん、具合はいかがですか?ビラール、具合はいかがですか?”‐中略‐そしてアッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)のもとに来た時、私はそのことについて話しました。すると(アッラーの使徒は)言いました:“アッラーよ、私たちのマディーナへの愛慕の念を、マッカに対する私たちの愛慕の念かそれ以上に大きなものとして下さい。アッラーよ、マディーナを正し、私たちのムッド[12]とサーア[13]に祝福をお与え下さい。そしてマディーナの熱病を、アル=ジュフファ[14]まで追いやって下さい。”」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承[15])
● 非ムスリムを見舞うこと:
アナス(彼にアッラーのご満悦あれ)は言っています:「ユダヤ教徒の小間使いの少年が1人、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)に仕えていましたが、(ある時)彼は病に冒されました。預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は彼を見舞い、彼の頭の近くに腰を下すと、こう言いました:“イスラームを受け入れよ。”すると少年は、そこに居合わせていた父親の方を伺いました。(父親は)彼に言いました:“アブー・アル=カースィム(の言うこと)に従え。”そして(少年は)イスラームを受け入れました。預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)はそこを後にすると、こう言いました:“彼を地獄から救われたアッラーにこそ、全ての賞賛はあれ。”」(アル=ブハーリーの伝承[16])
● 病人に息を吹きかけること:
アーイシャ(彼女にアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は彼の死につながった病において、アル=ムアウウィザート[17]を読んで自らに息を吹きかけていました。そして彼がそれすら出来ない位に困憊した時には、私が代わりにそれらを読んで(彼の両手に)息を吹き込み、そして彼の祝福深い手でもって(彼の体を)さすったのです。(アル=ブハーリーとムスリムの伝承[18])
● 病人にその益になることを教示すること:
1-ウスマーン・ブン・アビー・アル=アース・アッ=サカフィー(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、彼はイスラーム改宗以降に始まった体の痛みを、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)に訴えました。するとアッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「体の傷みがある部分に手を置き、“ビスミッラー(アッラーの御名において)”と3回、そして“私が感じ、そして警戒するところの悪に対し、アッラーとそのご威力にご加護を願います”と7回言うのだ[19]。」(ムスリムの伝承[20])
2-イブン・アッバース(彼らにアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「治療(法)には3つある:吸玉放血法(カッピング)と蜂蜜を飲むこと、そして火による焼灼(焼きごてによる治療)である。そして私は私のウンマ(共同体)に、焼灼を禁じる。」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承[21])
3-アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、彼はアッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)がこう言うのを聞きました:「黒種(ブラック・クミン)には、死以外の全ての病に対する癒しがある。」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承[22])
4-ウンム・ラーフィゥ(彼女にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「預言者(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は潰瘍やとげ(などによる刺し傷)を負った時には、必ずそこにヘンナー[23]を塗ったものでした。」(アッ=ティルミズィーとイブン・マージャの伝承[24])
● 病人や死者のもとで言うこと:
1-ウンム・サラマ(彼女にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました:“病人、あるいは死者のもとを訪れた時には、よいこと[25]を話すのだ。天使たちはあなた方の言うことに、「アーミーン(そうありますよう)」と言うのだから。”そしてアブー・サラマ(つまり伝承者であるウンム・サラマの夫)が亡くなった時、私は預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)のもとに赴き、言いました:“アッラーの使徒よ、アブー・サラマが亡くなりました。”すると預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は、こう言いました:“こう言うのだ:「アッラーよ、私と彼の罪をお赦し下さい。そして彼の後に、私に更なるよいものを引き継いでお与え下さい。」”こうしてアッラーは、私に彼(アブー・サラマ)よりもよいもの‐預言者ムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)‐を(夫として)与えて下さったのです。」(ムスリムの伝承[26])
2-ウンム・サラマ(彼女にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)がアブー・サラマのところにやって来ると、彼は眼を開けた状態で(息を引き取って)いたので、彼はその眼を閉じてやりました。・・・‐中略‐そして(アッラーの使徒は)こう言いました:“アッラーよ、アブー・サラマを赦したまえ。そして導かれた者たちの中において彼の位階を上げて下さい。彼の後に、私たち残された者たちの中に彼を継ぐ者をお与え下さい。万有の主よ、私たちと彼をお赦し下さい。彼のためにその墓を広げて、その中をお照らし下さい。”」(ムスリムの伝承[27])
● 故人にキスをすること:
イブン・アッバース(彼らにアッラーのご満悦あれ)によれば、アブー・バクルは息を引き取った預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)に、キスをしました。(アル=ブハーリーの伝承[28])
● 病人に対する魔除け:
1-アーイシャ(彼女にアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は家族の者たちに魔除けを行い、その右手で(患部を)撫でてこう言ったものでした:「アッラーよ、人間の主よ。(彼から)災厄を取り除いて下さい。彼を癒して下さい。あなたこそが癒されるお方であり、あなたの癒しの他に癒しはありません。(彼を)いかなる病も残さないような癒しでもって(癒して下さい)。」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承[29])
2-アーイシャ(彼女にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は魔除けの中で、こう言ったものでした:“アッラーの御名において。(これは)私たちの土地の土と、私たちの唾液です。私たちの主のお許しでもって、私たちの病人は癒されます。”」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承[30])
人差し指に唾を付け、それで土に触れ、このドゥアー(祈願)を唱えながらその付着物で患部を撫でます。
3-アブー・サイード(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、ジブリール(ガブリエル)が預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)のもとを訪れてこう言いました:「“ムハンマドよ、辛いか?”(預言者は)言いました:“はい。”(ジブリールは)言いました:“アッラーの御名において。あなたを害する全てのものに対し、全ての悪に対し、あるいは妬み深いアイン[31]に対し、あなたが守られることを乞う。アッラーがあなたを癒して下さるよう。アッラーの御名において、あなたが守られることを乞う。”」(ムスリムの伝承[32])
● 国を疫病が襲った時に、ムスリムが言うこと:
ウサーマ・ブン・ザイド(彼らにアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました:“疫病はイスラエルの民の一派、あるいはあなた方以前の者たちに送られた穢れである。ゆえにどこかでそれが発生したと耳にしたら、そこに赴くのではない。そしてあなた方がいる場所にそれが発生したら、そこから逃亡しようとして脱出するのではない。”」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承[33])
[1] サヒーフ・ムスリム(2568)。
[2] 良好な伝承。スナン・アッ=ティルミズィー(2008)、サヒーフ・スナン・アッ=ティルミズィー(1633)、スナン・イブン・マージャ(1443)、サヒーフ・スナン・イブン・マージャ(1184)。文章はアッ=ティルミズィーのもの。
[3] 真正な伝承。スナン・アブー・ダーウード(3098)、サヒーフ・スナン・アブー・ダーウード(2655)、スナン・イブン・マージャ(1442)、サヒーフ・イブン・マージャ(1183)。文章はイブン・マージャのもの。
[4] サヒーフ・アル=ブハーリー(1239)、サヒーフ・ムスリム(2066)。文章はアル=ブハーリーのもの。
[5] 真正な伝承。アッ=タバラーニーの「アル=アウサト」(5320)。アッ=スィルスィラト・アッ=サヒーハ(2737)参照。
[6] 真正な伝承。アル=ブハーリーの「アル=アダブ・アル=ムフラド」(546)、「サヒーフ・アル=アダブ・アル=ムフラド」(416)。
[7] 真正な伝承。スナン・アブー・ダーウード(3106)、サヒーフ・スナン・アブー・ダーウード(2663)、スナン・アッ=ティルミズィー(2083)、サヒーフ・スナン・アッ=ティルミズィー(1698)。文章はアブー・ダーウードのもの。
[8] 良好な伝承。スナン・アブー・ダーウード(3107)、サヒーフ・スナン・アブー・ダーウード(2664)、ムスナド・アフマド(6600)。アッ=スィルスィラト・アッ=サヒーハ(1365)参照。
[9] サヒーフ・アル=ブハーリー(5675)、サヒーフ・ムスリム(2191)。文章はアル=ブハーリーのもの。
[10] 訳者注:病や不幸や苦難などは、ムスリムの贖罪となります。預言者ムハンマド(彼にアッラーの祝福と平安あれ)は言いました:「ムスリムに降りかかる災難で、それによって彼の罪が赦されることにならないものはない。例えそれが1本のとげによる痛みだったとしても。」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承)。
[11] サヒーフ・アル=ブハーリー(3616)。
[12] 訳者注:「ムッド」とは両手一杯分に相当する計量単位のことを指し、1サーアの4分の1に当たります。。
[13] 訳者注:「サーア」はマディーナの計量単位の1つで、果実や種子、穀物類などに用いられます。1サーアは4ムッドに相当します。
[14] 訳者注:「アル=ジュフファ」はマディーナの南西方向にある、紅海沿岸付近の町のことです。当時ユダヤ教徒が住んでいたと言われています。
[15] サヒーフ・アル=ブハーリー(5654)、サヒーフ・ムスリム(1376)。文章はアル=ブハーリーのもの。
[16] サヒーフ・アル=ブハーリー(1356)。
[17] 訳者注:クルアーンの最後の3章のこと。
[18] サヒーフ・アル=ブハーリー(5735)、サヒーフ・ムスリム(2192)。文章はアル=ブハーリーのもの。
[19] 訳者注:イブン・マージャの伝える同様の伝承では、「手」を「右手」と明示し、かつウスマーンがこの教示の実践によって病状を回復したことの言及があります。
[20] サヒーフ・ムスリム(2202)。
[21] サヒーフ・アル=ブハーリー(5681)、サヒーフ・ムスリム(2205)。文章はアル=ブハーリーのもの。
[22] サヒーフ・アル=ブハーリー(5688)、サヒーフ・ムスリム(2215)。文章はムスリムのもの。
[23] 訳者注:みそはぎ科の植物で、葉からは赤褐色の染料が抽出されます。白髪染めや女性の体の装飾などにも用いられます。
[24] 良好な伝承。スナン・アッ=ティルミズィー(2054)、サヒーフ・スナン・アッ=ティルミズィー(1676)、スナン・イブン・マージャ(3502)、サヒーフ・スナン・イブン・マージャ(2821)。文章はイブン・マージャのもの。
[25] 訳者注:ここで言う「よいこと」とは、死者に対しての彼のための祈願や、彼のために罪の赦しを乞うことであったり、また病人に対してはその他いたわりの言葉をかけたり、気分を和らげてやろうと努めること等であると言われます(アン=ナワウィー著サヒーフ・ムスリム解釈より)。
[26] サヒーフ・ムスリム(919)。
[27] サヒーフ・ムスリム(920)。
[28] サヒーフ・アル=ブハーリー(5709)。
[29] サヒーフ・アル=ブハーリー(5743)、サヒーフ・ムスリム(2191)。文章はアル=ブハーリーのもの。
[30] サヒーフ・アル=ブハーリー(5746)、サヒーフ・ムスリム(2194)。文章はアル=ブハーリーのもの。
[31] 訳者注:アイン(邪視)とは、妬みや羨望などをもった他人の視線が、それによって視線を受けた者に災難や悪事をもたらすことを指します。アインは視線の主の意図とは関係なく起こり得ます。
[32] サヒーフ・ムスリム(2186)。
[33] サヒーフ・アル=ブハーリー(3473)、サヒーフ・ムスリム(2218)。文章はアル=ブハーリーのもの。