หลักการศรัทธา ศรัทธาต่อคำภีร์
③諸啓典への信仰
● 諸啓典への信仰とは:次に示すような事柄を確固として信じることです:至高のアッラーがその預言者たちと諸使徒に対し、しもべたちへの導きとして諸々の啓典を下されたということ。またそれらが真にアッラーの御言葉であるということ。そしてそこに含まれる内容が疑念の余地なく真実であるということ。また諸啓典にはその名が知られていないものもあり、その数は偉大かつ荘厳なるアッラーのみがご存知であるということ。
● クルアーンで言及されている啓典の数:
偉大かつ荘厳なるアッラーはクルアーンの中で、以下に挙げる諸啓典を啓示されたことを明らかにされています:
1-イブラーヒーム(アブラハム)の啓典。
2-トーラー:ムーサー(モーゼ。彼に平安あれ)に下されたもの。
3-ザブール(詩篇):ダーウード(ダヴィデ。彼に平安あれ)に下されたもの。
4-インジール(福音書):イーサー(イエス。彼に平安あれ)に下されたもの。
5-クルアーン:全人類を対象としてムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)に下されたもの。
● クルアーン以前の諸啓典への信仰、及びその諸規定に則ることのイスラーム的見解:
私たちは偉大かつ荘厳なるアッラーがこれらの啓典を下されたことを信仰し、その中にある、クルアーンが伝える情報と一致しているような正しい情報に関しては信じます。また私たちは諸啓典の中の改変・捏造されていない情報を信じ、破棄され新たな規定に取って代わられたものでない限り、満足と従順さをもってそれらの規定に則ります。また諸啓典の内名前が知られていないものに関しても、全てひっくるめて信仰します。
● トーラー、インジール、ザブールなどクルアーン以前の諸啓典は、偉大なるクルアーンによって無効化され取って代わられました。崇高なるアッラーはこう仰られます:-そしてわれら(アッラーのこと)はあなたに、真実をもって(クルアーン)を下した。それはそれ以前の諸啓典を確証し、かつ従属させるものである。ゆえにアッラーが下されたものでもって彼らの間を裁くのだ。そしてあなたに到来した真理をさしおいて彼らの欲望に従ってはならない。,(クルアーン5:48)
● 現在トーラー、インジールと呼ばれているものは、その全てをアッラーの預言者たちや使徒たちが伝えたものであると言うことは出来ません。というのもそこには改変や捏造が存在するからです。例えばアッラーに御子が存在するとか、キリスト教徒によるマルヤム(マリヤ)の子イーサー(イエス)の神格化とか、創造主をその荘厳さにそぐわない形において描写することとか、預言者たちの誹謗などがそうです。これらの事柄は退けられなければならず、クルアーンとスンナ[1]に確証の裏づけを見出せるもの以外は信仰するべきではありません。
● 啓典の民が語る啓典の話については、私たちはそれを真実であるとも嘘であるとも言いません。ただこう言うのです:「私たちはアッラーとその諸啓典、そして諸使徒を信仰します。」そしてもし彼らが真実を語れば彼らを嘘つき呼ばわりすることもせず、もし嘘偽りを語るのなら信じることはありません。
● クルアーンへの信仰とその諸規定に則ることのイスラ-ム的見解:
クルアーンは偉大かつ荘厳なるアッラーが最終かつ最良の預言者であるムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)に啓示したものであり、最終かつ最も偉大、そして無謬でこの上ない英知に溢れた啓典です。アッラーはそれを全てへの明瞭な説明として、そして万有への導きとご慈悲として啓示されたのです。
クルアーンは最良の天使であるジブリール(彼に平安あれ)の伝達を介して、最良の被造物であるムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)に啓示され、かつ人類史上最良の共同体に下された最良の啓典です。またクルアーンは最良かつ最も豊かで修辞的に優れた言葉である明瞭なアラビア語でもって下されました。ゆえに全ての者はクルアーンを信仰し、それに基づいて行い、その作法に則らなければなりません。アッラーはクルアーンの啓示後、それ以外のものによるいかなる行いをお受け入れになることがありません。またクルアーンはアッラーによって守護されており、あらゆる捏造や改変、付加や欠損などから免れているのです。
1-至高のアッラーは仰られました:-実にわれら(アッラーのこと)は、訓戒(クルアーン)を下した。そしてわれらはその守護者なのである。,(クルアーン15:9)
2-至高なるアッラーは仰られました:-そしてそれ(クルアーン)は万有の主からの啓示である。(それは)忠義なる魂(ジブリール)によって下った。警告者となるべく、あなたの心に。明瞭なアラビア語によって。,(クルアーン26:192-195)
● クルアーンのアーヤ(章句)の示すもの:
クルアーンのアーヤには全ての事柄に対する説明があります。そしてそれは伝達形かあるいは要求形のどちらかの形をとります:
伝達形には2種類あります:
1-偉大かつ荘厳なる創造主アッラーとその美名及び属性、そしてその行為と言葉に関する情報の伝達。
2-被造物に関する情報の伝達:例として天地やアッラーの玉座、人間や動物、無機物や植物、天国と地獄、諸預言者と諸使徒及びその追随者たちや敵、そしてその両者への報いに関する話などがあります。
一方要求形にも2種類あります:
1-アッラーのみにイバーダ(崇拝行為)を捧げたり、アッラーとその使徒に従ったり、サラー(礼拝)やサウム(斎戒)を行うことなど、アッラーからのご命令に関するもの。
2-アッラーに対するシルク[2]の禁止や、リバー(利子などの不法商取引による利益)や醜行などに関する警告など、アッラーが禁止されることに関するもの。
● 私たちに最良の使徒を遣わされ、最後の啓典を下され、私たちは人類史上最良の共同体とされたアッラーにこそ全ての賞讃と感謝、恩恵とご好意があります:
1-至高のアッラーは仰られました:-アッラーは最良の話(クルアーン)を下された。それは(その章句)が互いによく類似し繰り返される啓典である。それは主を畏れるものたちの皮膚を震え縮め上がらせ、それから彼らの皮膚と心をアッラーへの想念へと和らげ容易くさせる。これこそがアッラーのお導きである。かれはお望みの者をそれでもって導かれるが、かれの迷わされた者にはもはや何も導くものはないのだ。,(クルアーン39:23)
2-至高のアッラーは仰られました:-実にアッラーは信仰者たちに恩恵を与えられた。(思い出すのだ、)かれは彼らのもとへ、彼ら自身の中からそのみしるしを読み聞かせ、彼らを(不信仰から)清め、啓典とスンナを教示する1人の使徒を遣わされたではないか。そして実にそれ以前、彼らは明白な迷妄の中にあったのだ。,(クルアーン3:164)