سجود التلاوة وسجود الشكر
• حكمه. • عدد السجدات في القرآن. • آيات السجود في القرآن نوعان. • صفة سجود التلاوة. • فضل سجود التلاوة. • ما يقول في سجود التلاوة. • متى يشرع سجود الشكر؟ • صفة سجود الشكر • ما يقول في سجود الشكر.
⑰朗誦のサジダ(伏礼)と感謝のサジダ
1-朗誦のサジダ
● 朗誦のサジダの法的位置づけは:サラー中であるかどうかに関わらず、スンナ[1]です。クルアーンのサジダすべき箇所を読んだ当人とそれを耳にした者は、いかなる時でもサジダするのがスンナです。
● クルアーンの中のサジダすべき箇所の数:
クルアーンの中にはサジダすべき箇所が15あります。それを含むスーラ(章)は以下に示す通りです:
① 高壁章(第7章)
② 雷鳴章(第13章)
③ 蜜蜂章(第16章)
④ 夜の旅章(第17章)
⑤ マルヤム章(第19章)
⑥ ハッジ章(第22章)‐2箇所
⑦ フルカーン章(第25章)
⑧ 蟻章(第27章)
⑨ サジダ章(第32章)
⑩ サード章(第38章)
⑪ フッスィラト章(第41章)
⑫ 星章(第53章)
⑬ 裂け散るの章(第84章)
⑭ 凝血の章(第96章)
● クルアーンにおけるサジダの箇所には2種類あります:
その種類には、①伝達と②命令の2つがあります。
① 伝達の場合というのは:全ての、あるいは特定の被造物がアッラーに向かってサジダするという、アッラーからのご通知のことです。
② 命令の場合というのは:文字通り、崇高なるアッラーからのサジダのご命令です。ゆえに偉大かつ荘厳なるアッラーのご命令に応じる形で行われます。
● 朗誦のサジダの形:
朗誦のサジダは1回だけです。その際にはタクビール[2]し、また起立姿勢に戻る際にもタクビールを唱えます。
無論サラー中でない時には、起立姿勢もタクビールも、タシャッフド(信仰告白)もタスリーム[3]も必要ありません。
● 朗誦のサジダの徳:
アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました:“アーダムの子(人間)がクルアーンにおけるサジダ(すべき箇所)を読んでサジダすれば、シャイターンは後ずさりして泣き、こう言うのだ:「彼に災難あれ(別の伝承では「私に災難あれ」)。アーダムの子がサジダを命じられてサジダし、天国を与えられた。そして私はサジダを命じられたがそれに従わず、地獄を定められたのだ。」”」(ムスリムの伝承[4])
● サラーでイマームがサジダしたら、追従者もそれに従わなければなりません。また声に出さないサラーであったとしても、イマームがサジダすべき箇所のある章句を読むのは厭われるべきことではありません。
● 朗誦のサジダの最中に唱えること:
朗誦のサジダの最中は、サラーのサジダの中で唱えるようなズィクル(念唱)やドゥアー(祈願)を唱えます。
2-感謝のサジダ
● いつ感謝のサジダをするか?
1-誰かが正しい道に導かれたり、イスラームに改宗したり、あるいはムスリムの勝利や新生児の誕生など新たな恩恵に遭遇した場合に行うのがスンナとなります。
2-溺れたり、火事に遭ったり、あるいは通り魔や強盗に遭ったりして助かった時など、災難を逃れた際の感謝の表現としてサジダすることもスンナです。
● 感謝のサジダの形:
感謝のサジダはタクビールもタスリームも伴わない1回きりのサジダで、サラー外のみにおいて行われます。状況が許さないのであれば起立状態や座位姿勢のまま行うことも出来ます。また身体が清浄でない状態にある時も可能ですが、体を清めてから行う方がよいでしょう。
アブー・バクラ(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は何か嬉しい事が起こったり、あるいは何かを喜んだりした時には、祝福に溢れた至高のアッラーへの感謝の念からサジダしたものでした。(アブー・ダーウードとイブン・マージャの伝承[5])
● 感謝のサジダの最中に唱えること:
朗誦のサジダの最中は、サラーのサジダの中で唱えるようなズィクル(念唱)やドゥアー(祈願)を唱えます。
[1] 訳者注:預言者ムハンマド(彼にアッラーの祝福と平安あれ)の言動や、彼の認証したこと、及び彼の性質的・形質的諸特徴のこと。ムスリムは可能な限り、彼のスンナを踏襲するべきであるとされています。
[2] 訳者注:「アッラーフ・アクバル」という言葉のことです。
[3] 訳者注:礼拝最後の動作で、右と左に振り向いて挨拶すること。
[4] サヒーフ・ムスリム(81)。
[5] 良好な伝承。スナン・アブー・ダーウード(2774)、スナン・イブン・マージャ(1394)。文章はイブン・マージャのもの。